Q. 保健師さんからおしゃぶりをすぐに止めさせなさいと指導されました。 西原式育児方で、息子を育ててきました。「鼻呼吸」の大事さも踏まえて、「おしゃぶり」無しではいられないわが子です。しかし先日、1歳6ヶ月検診に行きましたら、歯科検診もあり、不正咬合で「要注意」と言われました。いわゆる「出っ歯」になっているとのことでした。そして即座に、「おしゃぶり」のせいですから、早急に「おしゃぶり」をやめさせなさいと指導されました。息子より半年早く生まれた妹の息子もやはり1歳6ヶ月検診のときに同じことを言われたそうです。遅くとも3歳までにやめさせないと、矯正に多額のお金がかかりますよ!と保健師さんからも説明を受けました。 |
A. 開咬は、2歳半頃になり幼児食の純白米のおかゆと根菜類を中心とした煮た野菜を食べ始める時に、口唇を閉ざして30回咀嚼させていくうちにたいていは自然に治ります。 大変良くあるご質問です。歯科の検診の先生や保健婦さんは、この検診の一時期のみで判断されます。正しく鼻呼吸が身についていれば、口がきちっと閉じており、それに沿って永久歯はきれいな歯並びで生えてきます。口呼吸の子供はいつもぽかんと口が開いているわけですから、その開いた口に沿って生えてきます。いわゆる出っ歯、反っ歯です。また、乳歯の開咬は一過性ですが、生涯にわたり口呼吸による弊害の方が大きいでしょう。この時期はおしゃぶりを用いて、鼻呼吸の習慣を付けることが大切です。一度身に付いた口呼吸は、成長とともに直すのが難しく、また弊害も大きくなります。 |
【おしゃぶり】止めさせなさいと指導された
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