西原ワールド アート医研

【発育】貧血と診断されました。

Q. 貧血と診断されました。

母乳中心の育児を実践していますが、1歳7カ月の子供が病院の検査で貧血と診断され、鉄剤(シロップ)が処方されました。

A. 赤ちゃんは大人のミニ版ではありません。血液検査のデータに惑わされることなく、お子さんの状態から判断してください。データのみを深刻に受け止めることは全くありません。

一般に赤ちゃんの血液は採取しにくく、異常値が出ることがしばしばあります。元気にも拘わらず、異常値が出た場合はそのデータを疑う必要があります。問題となるような貧血があれば、先ず脈拍が極端に増え、欠滞など心臓に障害が出て、顔色不良、虚弱、不機嫌、低体温になります。

赤ちゃんや子供の場合、元気で機嫌がよく、よくお乳を飲み、便は緑便でなく、体が温かく、仰向き寝で、鼻呼吸であれば心配はありません。
しかし最近の小児科医は、検査結果を優先し、所見を無視する傾向にあります。
元気に問題なくお育ちであれば、何もご心配はないでしょう。鉄剤(シロップ)が出たとのことですが、赤ちゃんは充分に吸収しませんから、お母さんが鉄分やミネラルを取ることをお勧めします。
特に鼻呼吸を心がけ、低体温にならないようし、良い お乳を与えることが肝要です。
検診時によくあるケースが、母乳育児であることを告げると、途端に態度を硬化し、血液検査を強要し、少しでもデータが低いと離乳食を強要することです。母乳育児を行っていても、指導のように5か月より離乳食を与え、母乳は一切与えてないと告げると、よく育っていると言われるそうです。