西原ワールド アート医研

【母乳・ミルク】栄養不足になりませんか?

Q. 乳児用ミルクで栄養不足になりませんか?

西原先生は、母乳が出ない場合は1歳過ぎても乳児用粉ミルクを与えるようにとおっしゃっていますが、一般には9ヶ月頃からフォローアップミルクに切り替えたほうがいいと聞きます。

A. 乳児用ミルクのほうが栄養面は優れています。

母乳が出ない場合に乳児用ミルクを勧めているのは、乳児用ミルクはタンパク質がアミノ酸まで細かく分解されてタンパク質の抗原性を消してあるので、吸収されやすくアレルギーを起こしにくいからです。
しかし、フォローアップミルクはタンパク質が細かく分解されていない(ペプチド)ので、アレルギーを起こす心配があり、便も消化不良の緑便になりやすいのです。フォローアップミルクというのは、離乳食が進まない赤ちゃんに、不足しがちな栄養分を補うために作られたミルクです。しかし、本来赤ちゃんは1歳過ぎても母乳や乳児用ミルクだけで栄養は充分足りるのですから、フォローアップミルクは必要ありません。 母乳が出ない場合は、何ヶ月になっても乳児用ミルクを飲ませてください。乳児用ミルクは、生まれて間もない赤ちゃんがグングン育つのに十分な栄養が含まれていますから、栄養不足は心配せずに飲ませていていいのです。