西原ワールド アート医研

【離乳食】タンパク質はいつ頃から?

Q. 離乳食を開始する際の、進め方や、与えても良い食材を教えてください。
特に、タンパク質はいつ頃から何を与えたらいいですか?

A. 植物性タンパクでは、おかゆなどの主食を少しずつ与えてください。

1歳から1歳半に近くなって離乳食を開始する場合は、純白米のおも湯(玄米は有害因子のアブシジン酸、フィチン酸を含むため白米のおも湯にすること)を1~2さじから始めます。与え方は母乳やミルクを飲ませた後、3~4時間おきくらいに1日5回程度与えてみましょう。お母さんが薄めと思うくらいの塩味をつけてあげると、無味よりもおいしく食べられます。ただ、あくまでもメインは母乳やミルクと考えて、欲しがっても与え過ぎないよう注意が必要です。おもゆをミルクと一緒に、哺乳瓶で与えてもいいですね。1歳半頃からは、にんじんやさつまいも、じゃがいも、大根、かぶなどの根菜類を、スプーンの背中でつぶせるくらいにクタクタに煮たものとそのスープを少しずつ食べさせてみます。ミキサーにかけたり、裏ごしはしません。様子を見ながら量を少しずつ増やし、野菜の種類も増やしていきますが、主食のおかゆより副食の野菜が多くならないように注意してください。たまねぎやかぼちゃは、上記の根菜類よりは少し遅らせたほうがよいようです。また、イモ類でも、サトイモやヤマトイモなどタンパク質分解酵素を含むものは与えません。2歳頃から、ご飯と野菜類を一緒に煮たおじやなどを与えていきます。この頃になったら、タンパク質もお豆腐などから少しずつ加えていってもいいでしょう。納豆は納豆菌のため与えません。そろそろ奥歯も生えそろってきますから、良く噛ませるようにしましょう。月齢に応じて体重が順調に伸びない場合は、離乳食に乳児用ミルクを使った、根菜ミルクスープ、ミルク粥がいいでしょう。
2歳から2歳半頃からの動物性タンパクは、白身魚、鳥のささみ(鳥類)が適しています。牛肉や豚肉は、ヒトと同じ哺乳類のため控えましょう。魚は焼魚ではなく、十分火が通り、焦げたりしない煮魚ですね。もちろん、干物はいけません。
離乳食は分解され、消化・吸収さてはじめて栄養になります。緑便・下痢・便秘の場合は、不消化の便で、赤ちゃんの消化能力をオーバーしています。赤ちゃんにとってお通じは健康のバロメーターです。便の状態をよく見ながら、常に黄色っぽい、大人のように臭くないいい便が出るように、量と内容を考えながら食べさせるようにしましょう。食べ過ぎ・与えすぎに注意し、味も濃くならないようにしましょう。