西原ワールド アート医研

【離乳食】咀嚼力がつかないのでは?

Q. 1歳過ぎまで離乳食を与えないと、咀嚼力がつかないのではと心配です。 または、あごの発達によくないのでは?

A. 咀嚼力は、吸てつ運動によってつくので心配いりません。

「離乳食を与えないと咀嚼力がつかないのでないか」と心配するのは、哺乳動物の乳児の消化器官の特徴を全く知らない人の思いついた誤った考え方です。離乳食で咀嚼力や顎の発達は全く期待することができません。
5、6ヶ月ないし7、8ヶ月から離乳食を与えると、口呼吸と丸呑みを覚えてしまうだけです。すると、生涯食べ物を噛まずに飲み込むようになってしまいます。2歳半頃までは、歯があってもほとんど噛むことはできません。噛む力は、哺乳動物の特徴である吸てつ運動によってついてきます。従って、咀嚼力をつけるのはオシャブリ(乳首型)だけです。欧米人のように、1度に40回ぐらい噛む習慣はオシャブリによってつくわけです。早い時期から固形物や離乳食を与えても、全く噛めない子ができるだけです。噛めないうえに口呼吸で低体温の子になってしまうのですから、早い時期から離乳食を与えようと焦らないでください。