西原ワールド アート医研

横隔膜呼吸とは

Q. 横隔膜呼吸とは
A. 外呼吸では、先ず空気を充分に取り込まなくてはいけません。空気が入るのは肺で、肺を充分膨らませるには胸骨を開く必要があります。胸骨は、解剖学的に横隔膜を引き上げると開きます。その結果、横隔膜呼吸は一般の腹式呼吸の酸素の摂取量より格段に多くなります。一般の腹式呼吸はお腹を膨らませるのみで、胸骨は開きません。胸骨が開かなければ充分な吸気は得られません。横隔膜呼吸は吸気が増す呼吸法です。また横隔膜呼吸は、横隔膜を吊り上げることによる腹腔のポンプ作用で、門脈に酸素が充分入る呼吸法です。つまり、大動脈から腸を通って栄養をたくさん吸収した静脈つまり、肝臓の関所を通って心臓に入る門脈に酸素が充分に入る呼吸法なのです。