西原ワールド アート医研

現在気管切開している場合は、何呼吸になるのでしょうか。

Q. 気管切開をしていますが、これは何呼吸でしょうか。口呼吸、鼻呼吸どちらとも言えないものでしょうか。声門下狭窄で気管切開をしており、口・鼻ともにわずかですが交通はあります。
A.口呼吸と鼻呼吸のそれぞれの特徴からすると、おっしゃるようにどちらとも言えないと思います。
空気と食べ物の道が交差するところが喉の扁桃部です。気管切開はその下ですから、この場合は、食べ物で汚れた扁桃部を通らず行われる呼吸のため、鼻呼吸よりも血中にばい菌は入りにくくなり鼻呼吸より勝ります。
然しながら気管切開による呼吸は、副鼻腔を空気が通らないため、鼻呼吸の最大の特徴の加温・加湿・除菌が行われず鼻呼吸より劣ります。このために、レスピレーターには加温・加湿・除菌の装置があるわけです。
おっしゃるように、気管切開をしている場合は、両方の特徴を持っているのでどちらとも言えません。