西原ワールド アート医研

歯はヒトの魂である(2005)

book022名歯科医が歯科医療の欠陥を正す

歯列矯正では、ほんとうに歯を4本から八本も
抜かなければならないのか。歯槽膿漏でグラグラの歯は、ほんとうに抜く必要があるのか。
歯科インプラントは、そんなに長時間、使えるのか。
今日の歯科医療には誤りが多いと著者はいう。
歯列は横向き寝によって頭の自重でつぶされ、
歯槽膿漏の原因にもなる。こうした生体力学の視点や
歯の進化学をふまえて、歯の特質と歯の病気の治し方、
自ら開発した画期的な人工歯根の仕組みを紹介する。
豊富な臨床実験と日本人離れした視野の広さで、
歯科医療を根本的に見直す。

青灯社/¥1600(税別)/2005


有馬朗人氏ご推薦
(東京大学名誉教授、科学技術館長、元文部科学大臣)
西原先生は名歯科医である。かつて私は、歯槽膿漏の末期で烈しい痛みに悩まされた。こういう時、普通は抜歯するようだが、先生の丁寧な治療で、ついに抜かずに済んだ。
その方法はかなり独自のものであった。

渥美和彦氏ご推薦
(東京大学名誉教授、日本統合医療学理事長)
西原克成さんは日本人離れしたスケールの大きな
構想力の持ち主である。10年以上前に、セラミックスを使い、
血流の流体力学エネルギーが筋肉細胞の遺伝子の引き金を引いて、骨芽細胞と血液細胞を誘導するという画期的手法を考案した。
これによりハイブリッド型の人口骨髄造血器を開発して、日本人工臓器学会賞を受賞した。
その手法の一環である本書の人工歯根の開発は、これまで誰も思いつかなかった独創的なもので、これからの歯科医療の飛躍を予感させる。